1.十円玉曲げ
極真空手の総帥・故大山倍達氏が何度か行った。
親指と人差し指の二本、またはくすり指を加えて三本の指によって十円玉を二つ折りにするという、昔から広く知られている技。少し曲がっただけではダメで、完全に二つ折りにすることが条件。五十円、百円、五百円と金額に比例して難易度も上がる。
2.五寸クギ直し
曲がった五寸クギを右の図のように指ではさみ、そのまま中指に力を加えてまっすぐな形に直す。
指の力が強いことはもちろん、相当に指自体を鍛えていないと実行は不可能。「空手バカ一代」の中で太極拳の達人が行った技。
3.ドラム缶つぶし
プロレスラーのスタン・ハンセンが若い頃に行ったと言われる。
両手で空のドラム缶を抱きかかえ、ベアハッグの要領でそのまま押しつぶす。
大柄で、手がきちんと届き、まずはドラム缶を持ち上げられることが前提条件となる。
4.スプーン曲げ
超能力で曲げるのではなく、正々堂々、指の力で曲げる。あくまで片手だけで行う。最初に五寸クギ直しと同じような要領で柄の部分を二つに折りたたみ、更にそれを折って四つ折りにする。
スプーンの材質にもよるだろうが、四つに折りたたむことはかなり難しい。
5.軟式ボール破裂
昔なつかしのプロレスラー、「鉄のツメ」と異名をとったフリッツ・フォン・エリックが行った。
野球の軟式ボールを片手で握りつぶして破裂させる。驚異的な握力はもちろん、手のひらが大きくないとこれはできない。
6.リンゴジュース
同じくフリッツ・フォン・エリックの有名な技。
リンゴを片手で握りつぶして図のような形に変え、果汁をしぼり出す。
エリックの握力は150、170、200㎏などと本によってバラバラで、はっきりしたことは分からないが、彼に頭を締め付けられて脳波の狂ったレスラーは5人を超えるという。